スペクトルの図の意味

さて,前ページに示した,フーリエ変換の図をもう一度眺めてみましょう.

ちょっとプログラムを変更しています.

左の図の実波形は,

というサイン波を示しています.
ここで,
 A:振幅
 ω:周波数 [1/s]
 T:周期 [s]

であり,周波数と周期との関係は,

となっています.
ですので,
 サイン波の中央から山のピーク:A
 山と山との間隔:T

となっています.

さて,右のフーリエ変換の図を見ると,
 ピークの横軸:1/T
 ピークの高さ:A/(21/2
)
となっていて,見事対応していることがわかりますね.

高さが合っていない?
これは,実効値,を示しているからです.
実効値に対する説明は,こちら...
ピーク値を示す方法もありますが,混乱しないように, 実際のプログラムなどには,
 Vrms

などの表記があります.

ちなみに...二つの周波数の混在した波形は,

このようにきれいに分離できます.

次ページではもう少し詳しく,実波形と,フーリエ変換との関係を見ていきましょう.

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