さて,本節では,フーリエ変換を理解して行きましょう.
さらには,FFT,なるものも...
なかなか敷居が高いものなのです...
そこで,ここでは,そういった基礎は全く飛ばします.
基礎から理解したい方は,教科書が山ほどあります.
それに,わかりやすい,
「フーリエの冒険」
なる書籍も.
ここでは,単純に,フーリエ変換とは,
波形を周波数成分に分解して表示するもの
とだけ,理解すればいいと思います.
実際に,実験で得られたデータをいかに使っていくかを理解したいと思います.
どのくらいの長さのデータをとればいいの?
どのくらいの時間間隔(サンプリングレート)でデータをとればいいの?
と言ったことを考えていきたいと思います.
まずは,元となる波形を見てみましょう.
このように,一般的には,
横軸:時間
縦軸:出力,振幅...
となっています.
単なるノイズのように見えますね.
これをフーリエ変換すると,
このように,100Hz,200Hzのところにピークが立っているのを見ることができます.
実波形では単なるノイズにしか見えなかった波形が,実はサイン波,しかも二つも含まれていたのですね.
つまり,フーリエ変換を行うことにより,実波形では見えなかった,見にくかった情報が明らかになっていくのです.
一般的には,
横軸:周波数
縦軸:振幅
となります.