このページでは、動物の模様についての我々の研究を、解りやすく解説します。
(数学が解らなくても、全く問題ありません。)
このページを読むだけで、模様についてのいろいろな疑問についての答えが解ります。
例えば
「シマウマは、どうして模様を持っているの?」
「なんで、動物の模様にはたくさんの種類があるの?」
「皮膚の細胞は、どうやって模様を作るの?」
というような、ポピュラーな質問から、
「白斑点と黒斑点の両親から生まれたあいのこの模様は?」
「魚の縞模様とシマウマの縞模様は同じ仕組みでできているの?」
「ヒトに縞模様は作れるの?」
「なぜ、大阪のおばちゃんはヒョウ柄が好きなの?」???
というマニアックな問いに対する答えも解ってしまいます。
実は、これらのいろいろな問いに対する答えは全て、たった一つの原理から導き出されるのです。
その原理とは、今から60年ほど前に、イギリスの天才数学者アラン・チューリングが発見した「反応拡散系」の原理です。
模様を理解することは、数学と生命現象の間の隠されたつながりを発見することです。
あなたはきっと、生命現象もまた、単純で美しい原理に支配た自然の一部であることを実感することになるでしょう。
目次(順次アップしていきますので、しばらくお待ちを)
- 模様のいろいろ: 動物の模様はどんな種類があるでしょうか
- 模様の謎1: シマウマの縞は何のため?
- 模様の謎2: 模様にはたくさん種類があるが、全部違う仕組みでできてるのか?
- 模様の謎3: 細胞は、どうやってきれいな模様を作れるのか?
- 問題解決へのヒント
- 自然界も、動物の模様に似たパターンがたくさんある
- 物理(化学)反応の組み合わせで、縞もよう?
- 天才Turing 登場
- Turingの反応拡散理論とは
- Turing patternの不思議な性質
- Turing patternは、ほとんどどんな模様でも簡単に作れる
- もし動物の模様がTuring patternなら、模様に関するほとんどの謎は解けてしまう
- 長い沈黙の時代。だれもTuring patternなんて信じなかった
- 証明の方法は
- Turing patternを見つけるのに便利な生き物を探そう
- 根性で飼ってみる 模様は動くか?
- まだまだ、終わりじゃない
- ゼブラフィッシュの模様は色素細胞のモザイク
- ゼブラフィッシュの模様を動かす
- 反応拡散原理とゼブラフィッシュ色素細胞の関係
- 色素細胞間の相互作用は、Turing patternの成立条件を満たす
- さて、模様がTuring patternだとして、それで何か面白いことがあるのか?
- 交雑種(あいのこ)の模様を予測する
- シマウマが生まれた理由は
- 進化と模様の関係
- 最後の挑戦「模様形成の分子メカニズムを解明する」
- 分子が解ると何が解るか?
- 模様形成にかかわる遺伝子
- 現在進行中・・・・・・・・
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