研究概要
私たちは、体が正確に作られる仕組みを研究しています。正確であることは、発生の非常に重要な特徴です。発生が正確に行われないと発生の停止(流産)、先天性の奇形などの異常や疾患につながります。発生過程では細胞が分裂、分化、死、移動等のダイナミックな変化を行いながら、細胞が集まって臓器や体の複雑な構造を正しく作り上げてゆきますが、発生中の胚内の個々の細胞を見ると、そのふるまいや状態には大きなばらつきがあります。このようにばらつきのある細胞が、どのようにして集団として正確に体を作ることができるのでしょうか?
発生が正確に行われるためには、細胞間のコミュニケーションが重要な役割をしています。細胞は周囲の状況や隣接する細胞の状態を理解して、自分自身のふるまいを調節したり隣接細胞のふるまいを調節することで、全体として調和のとれた体をつくり上げてゆきます。私たちは、このようなコミュニケーションのしくみや役割の研究を通して、発生の正確性を可能にするしくみを明らかにすることを目指しています。そのため、マウスの初期胚や培養細胞を主な研究対象として、Hippo シグナルや細胞競合等の細胞間コミュニケーション機構に注目して、そのしくみや役割を明らかにする研究を行っています。
キーワード
- マウス
- 発生
- 細胞間コミュニケーション
- Hippo シグナル
- 細胞競合
ニュース
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2023.9.6~8学術変革領域「多細胞生命システム」の第3回領域班会議が西鉄イン福岡で開催され、大学院生の柴田さんがベストポスター賞を受賞しました。おめでとう。
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2023.8.9Kayla さんが Summer Program のファイナルプレゼンテーションで発表しました。
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2023.7.22〜25大学院生の柴田さんと廣野君が第56回日本発生生物学会(仙台市)で最新の研究成果について発表しました。
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2023.7.3〜5レクトーレ湯河原で新学術領域「全能性プログラム」の第4回若手勉強会があり、大学院生の廣野君がポスター発表で優秀発表賞を受賞しました。おめでとう。
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2023.6.29SALVATORE CUOMO & BAR で横島さんと Kayla さんの歓迎会をしました。
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2023.6.20UCSD 4年生の Kayla Wang さんが FrontierLab@OsakaU Summer Program で8月まで研究をします。佐々木研へようこそ。
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2003.6.9
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2023.4.5横島さんが入学しました。佐々木研へようこそ。
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2023.3.23学位記授与式があり、大塚君、今野さん、柴田さん、廣野君が修士号を授与されました。おめでとう。
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2023.3.17大学の基準で会食が可能になったことを受けて、ロベルトカレラで大学院生の大塚君、今野さんの送別会を行いました。コロナ下で、約3年間歓送迎会などができなかったので、ほとんどの学生さんにとっては初めての研究室の会食でした。お二人の社会人としての活躍を期待しています。
大学院生募集中
初期胚発生研究室では、私たちと一緒に発生が正確であるしくみを明らかにする意欲のある大学院生を募集しています。
- 脊椎動物の発生に興味がある人
- Hippo シグナルや細胞競合等の細胞間コミュニケーションに興味がある人
を求めています。
個体レベルと細胞レベルでの研究を行っており、大学での専門分野は問いません。
研究室の見学は随時受け付けています。
メールにて問い合わせてください。
連絡先
大阪大学大学院 生命機能研究科
初期胚発生研究室〔佐々木研究室)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-3
sasaki.hiroshi.fbsosaka-u.ac.jp
初期胚発生研究室〔佐々木研究室)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-3
sasaki.hiroshi.fbsosaka-u.ac.jp