グリシンの場合-02
独立にそれぞれの基の解離を考える.
アミノ基,カルボキシル基の状態を考えると,
NH+ | COOH | |
pK | 2.4 | 9.8 |
数 | 1 | 1 |
イオン化 | +1 | -1 |
となりますので,これらのイオン化される割合が等しくなればいいのです.
各反応基のイオン化される割合は,先ほどの説明のように,
\(\Large \frac{1}{1+10^{pH-2.4}} = \frac{1}{1+10^{9.8-pH}} \)
となりますので,
\(\Large 1+10^{9.8-pH} = 1+10^{pH-2.4} \)
\(\Large 10^{9.8-pH} =10^{pH-2.4} \)
\(\Large 9.8-pH =pH-2.4 \)
\(\Large pH =\frac{2.4+9.8}{2} =6.1 \)
となり,前ページの結果と一致します.
次に,アスパラギン酸について考えていきましょう.