実際の計算

さて,前に示した条件で,ミクロメータ,を観察してみましょう.

この画像は,一区切り,10ミクロン,のミクロメータの画像です.
先に述べたように,
 顕微鏡の倍率:40倍
 カメラ:ワテック
で撮影しました.
PCへの取り込みは,カノープスのボードを使いました.

実際の画像は,640x480,ですが,トリミングしてあります.
さて,では,どのくらいのピクセル数かを計ってみましょう.
計測には,ImageJ,Photoshop,などを使ってみましょう.

すると,縦横ともに,191ピクセルとなります.
では,計算上はどうなるでしょう?

  計算
実際の大きさ   50 ミクロン 50 ミクロン
拡大率   40倍 40倍
像の大きさ 実際の大きさ × 拡大率 2 ミリ 2 ミリ
       
CCDの有効画素数   768 494
セルサイズ   8.4 ミクロン 9.8 ミクロン
CCDのサイズ 画素数 × セルサイズ 6.45 ミリ 4.84 ミリ
       
ピクセル数   640 480
50ミクロンのピクセル数 像の大きさ ÷ CCDのサイズ ×ピクセル数 198.2 198.1

となります.
まあ,あっていますが,7ピクセルほど違いますね...3%ほど...
この違いは....すいません,わかりません..
どなたか,ご存じの方がおりましたら,連絡ください.

とにかく...計算上からも,ちょっとの誤差はありますが,PCに取り込んだ場合のサイズを見積もることができました.
実際には,あらかじめミクロメータの画像を取り込んでおいて,キャリブレーションを行いますが,このように,光学的に倍率を見積もることも原理を理解する上では重要です.

さて,次は,実際の画像をPCに落とし込む場合の注意点を説明したいと思います.

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