誕生日パラドクス-01
誕生日パラドクスという問題があります.ネットで検索しても結構なサイトで紹介されています.
今回は,この問題を講義で使いましたので,解説していきたいと思います.
前提として,
1年は365日
各人の誕生日はランダム
となります.
何人いれば誕生日が最低一組かぶるのか?
最低一組,というのはいろいろな場合が考えられます.例えば,二組とか,3人一緒とか.
しかし,補集合を考えると楽になります.
最低一組かぶる = 1 ー 誰も被らない
ですので,誰も被らない確率を考えます.
一人ずつ考えていきます.
・一人目
これは,どの日でもいいので,
\( \Large p_{01} = \frac{365}{365} \)
となります.
・二人目
は,一人目の日付以外,ということになりますので,
\( \Large p_{02} = \frac{365-1}{365} = \frac{364}{365} \)
・i人目
は,i-1人の日付以外,ということになりますので,
\( \Large p_{i} = \frac{365-i+1}{365} \)
これらの確率の積が,誰も被らない確率,となるので,
\( \Large P_{i} = p_{01} \cdot p_{02} \cdots p_{i} = \frac{365}{365} \frac{364}{365} \cdots \frac{365-i+1}{365} \)
となるので,最低一組かぶる確率は,
\( \Large 1-P_{i} = \frac{365}{365} \frac{364}{365} \cdots \frac{365-i+1}{365} \)
もし,25人だとした場合は,
\( \Large 1-P_{25} = \frac{365}{365} \frac{364}{365} \cdots \frac{341}{365} = 0.5687 \)
となり,25人だとしても,誕生日がかぶる確率は半分以上となります.
思った以上に,少ない人数で50%を超えることになります.
では,何人いれば確率的に50%を超えるのでしょうか?
実際に計算してみると,
となり,23人の場合で50%を超えることになります.
次に,もう少し条件を厳しくした場合の確率を求めます.