2次元ガウシアン画像のフィッティング方法-02
加算による2次元ガウシアン画像
これは,現在石島研で使用されているアルゴリズムで,東北大学時代に当時助教だった井上さんが作られたものです.

このような画像の場合,x,もしくはy方向に加算していく手法です.
| 1 | 2 | 3 |
| 4 | 5 | 6 |
| 7 | 8 | 9 |
のように,番号をつけた3×3の画像があるとします(単なる番号であって強度ではありません).
X方向の場合は,これを,
| 1 | 2 | 3 |
+
| 4 | 5 | 6 |
+
| 7 | 8 | 9 |
としていくわけです.

各行はこんな感じとなります(見やすくするため,ノイズは0としてあります).
これを加算して1次元のガウスフィットをするわけです.
Y方向の場合は,
| 1 | 2 | 3 | ||
| 4 | + | 5 | + | 6 |
| 7 | 8 | 9 |
のように列ごとに加算していくわけです.
こうすれば,おのおの一次元データとなりますので,一次元ガウスフィットを行えば,6つのパラメータが求まります.

ちなみに,解析結果は,
| 係数 | 初期設定 | フィッティング |
| A0 | 10 | 46.63 |
| y0 | 10 | 9.90 |
| dy | 2 | 2.13 |
| x0 | 15 | 15.00 |
| dx | 2 | 1.95 |
| Base | 2 | 59.82 |
| Noize | 1 |
となります.よくフィットできていることが分かります.
しかし,ピーク値,ベース値が初期設定と異なる値となっていることが分かります.
それは,各ピクセルを加算しているからですね,ではどのようにピーク値を推定したらよいでしょう?
次のページに示します.