生命機能研究科から研究の世界へ

二宮 太平

2010年 博士(理学)
視覚神経科学研究室(大澤五住教授)出身

大学入学前から漠然と脳神経科学に関心がありましたが、学部時代の研究室配属を経て、自分の学問に関する興味について方向性がはっきりしてきました。そんななか、医学、工学、理学など幅広い分野の融合を掲げ、かつ脳神経科学を精力的におこなっている研究室が多くある点に魅力を感じ、生命機能研究科への入学を決めました。

入学後は、動物を用いたウェットな実験と併せて、神経活動の工学的な解析やモデリングの手法を学ぶことができ、非常に貴重な経験ができました。また、在学期間の後半には他研究所にて研究をおこなう機会にも恵まれ、自由度が高く、やりたいことをやらせてもらえる研究科であることを実感しました。そのおかげもあって、そのまま研究の道に進むことを決めました。

現在は、愛知県岡崎市にある生理学研究所において、社会性に関連した脳機能について研究をおこなっています。実際に脳神経科学の研究を進めていくにあたって、生命機能研究科で学んだ様々な分野の知識や技術が役立つ場面に多く出合います。今後どのような仕事に就くとしても、本研究科で得られる幅広い知識や経験を活かすことができる機会が必ず訪れると思います。皆さん、興味を惹かれるテーマをみつけ、多くのことを学び、学問や学生生活全体を楽しんで下さい。