パワースペクトルのグラフ

では,実際にグラフに描いてみましょう.

このようになります.
注意していただきたいのは,横軸,縦軸,ともに対数表示です.
ですので,高周波数域では,傾きが,-2,の直線となります.
 トラップ弾性率の求め方
での実際のカーブとそっくりなことがわかります.

さて,このグラフを見て,一つ疑問に思ったことがあると思います,それは,
 -∞から∞なのに,0から∞しか表示されていない
と言うことです.
これは先に述べたように,パワースペクトルは偶関数になるので,マイナス領域は同じ形なので,載せていないのです.
 全積分が変位の二乗平均となる
と説明したので,上のグラフの赤い線の下の領域×2,がそうなります.
しかし,表示形式によっては,
 0から∞の積分領域で,全積分が変位の二乗平均となる
としている形式もあります,そのことを,
 One Sided Power Spectrum
と言います,この場合,Φ(0),が2倍となっているので注意です.
普通の全領域のスペクトルのことを,
 Two Sided Power Spectrum
と言います,注意してください.

以上で,パワースペクトルの説明は終了です.

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