シミュレーションのすすめ-01

さて，シミュレーションというと，結構な数の人が，
　そんな難しい高級（そうな）ことなんて．．．
　難しいプログラムなんて書けない
と敬遠される方も多いかと思いますが，実際に動かしてみるとおもった以上に簡単です．

シミュレーションをうまく活用すれば，
　自分の実験データとモデルとの整合性を図ることができる
　自分の実験データを定性的ではなく，定量的に取り扱うことができる
　難しい，方程式などを理解しなくても，PCの力を使って解決することができる
ことができます．
特に，ここでは最後の，”PCの力を使って解決することができる”が重要なポイントとなります．
一般的に，プログラム，というのは，難しい微分方程式や，複雑な境界条件を考えなくてはなりませんが，シミュレーションでは，そういったものを回避して，PCの力を借りて実現できるのです．
ちょっと前のPCでは不可能だったことが現代のPCではいとも簡単にできるのです．

ポイントは，
　サイコロを転がす
ことです．
これは，拡散，ゆらぎ，など生命科学には必須（ミクロで，水の揺動が重要な場合）な現象を再現するには最適です．

ちゃんとした定義は知りませんが，このような方法を，
　モンテカルロ法
と言うようです．
よく，論文に出てきますよね，”モンテカルロ法によりシミュレーションした”なんて記述が．
とても難しいことをしているように思えますが，実は，
　単にサイコロを転がしている
だけなのです．

では，実際に動かしてみましょう！