・ SDSゲル電気泳動で移動量と分子量の対数が直線になる理由

SDSゲル電気泳動において移動量と分子量の対数が直線関係になることは,教科書,説明書,実際の分子量マーカーの結果を見ても明らかですが,では,どのような原理でそのような関係になるのでしょう.

残念ながら私の知識では説明できなかったので,以下のサイト,を参考にして私なりに解釈して説明します.
ですので,私のオリジナルの理論ではもちろんありません.
また,このモデルでは,ワイヤーと球で構成された系を考えています.
球をタンパク質ワイヤーをポリアクリルアミドゲルとすれば,ゲル中の分子の移動となる(EO model, Extended Ogston model).

注)あくまでタンパク質を球と仮定したモデルです.
参考にした文献ではさらに深く考察していますが,我々の領域ではここまでで十分,と判断しました.
ですので,高分子特有の鎖状の形状は考慮していません.
また,ワイヤーとタンパク質との電気的な相互作用に関しても全く無視したモデルであることを頭に入れて置いてください.