・平発(併発,平行,競争)反応

さて,次はA,B,Cという三つの状態ですが,経路が違います.

という分岐した経路を考えてみます.
それぞれの濃度変化は,

となります.
そして初期条件を,
A0=A+B+C
t=0, A=A0, B=C=0
とします.

まず,[A]の濃度変化から.

となり,単純な指数関数的減少.
つまり,最終的には[A]の濃度は0になります.

では,B,Cの最終濃度はどうなるでしょう?
先ほどの式から,

となり,常にBとCの濃度の比は一定となります.
最終濃度は,

と,おのおのの速度定数に依存します.

さて,時間変化を解いてみましょう.

[C]も同様に,

となります.

これは,たとえて言うと...
  餃子の大皿を兄弟二人で食べる
という状況を考えればいいですね.
一人で食べたときよりも早く平らげる....しかも食べた量はお兄ちゃんの方が多い,ということでしょうか..

次は,平発(併発,平行,競争)反応,その2,です.

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