SEARCH

PAGETOP

生命機能研究科とは

研究科長からのメッセージ

大阪大学 大学院生命機能研究科 研究科長

自由な雰囲気でサイエンスを楽しもう!!

生命機能研究科は、細胞生体工学センターを母体としながら、理学、医学、基礎工学、工学などの各研究科から生命科学に関連する研究室を集結させ、2002年に設立された独立研究科です。異分野融合研究を掲げ、設立から20年以上が経ちますが、その間、我が国の生命科学研究の拠点の一つとして世界に誇る優れた業績や、それに伴う優れた人材を数多く輩出してきました。

近年、生命科学分野では急速なスピードで研究手法が変化しています。例えば、次世代シーケーンサーの登場により、どのような生物を研究対象としても全ゲノム情報を対象とした情報科学的な解析が必須となりつつあります。また、遺伝子の発現プロファイルの研究では一細胞レベルでの解析が求められます。10年前には考えられない変化であり、世界の潮流に乗り遅れないためには、この変化についていく必要があります。その他に、構造生物学分野ではAIを活用した構造予測研究が数年前には予想しなかったような精度で可能になってきており、実験科学にコンピュータ予測を組み合わせる必要があります。従来の日本の縦割りの研究室の枠組みですと、このような急速な変化に対応することは難しいのも事実です。この事が、最近マスコミ等で取り上げられる「日本の基礎科学力の低下」と関連しているとも考えられます。生命機能研究科は、日本の縦割りの研究室の枠組みを取り払い、異分野間の融合を目指した研究科です。従って、1+1が3にも4にもなるダイナミックな研究室間の相互作用が期待されます。そのことにより、急速に変化する世界の潮流に遅れることなく、これからも世界をリードするような研究を発信していきたいと考えています。

また、優れた研究成果を発信するためには、複雑な研究に対応する研究手法の充実に加えて、オリジナリティの高いアイディアを出すことが重要なことは言うまでもありません。一人で考えて、優れたアイディアが思い浮かべば、それはそれで素晴らしいことですが、ちょっとしたアイディアも多くの人との議論によって熟成することは多々あります。生命機能研究科では、自由闊達に議論できる雰囲気を大切にしたいと考えています。若い大学院生も教授もサイエンスにおいては対等ですので、自由に議論を戦わせる中から良いアイディアが生まれると信じています。

生命機能研究科への参加を考えている皆さん。ここは、多様なバックグランドを持った研究者が集まり、世界一線の研究を行うことを目指しながらも自由な雰囲気を持った研究科です。あなたのアイディアを世界に発信できるチャンスがあります。私たちと一緒にサイエンスを楽しみましょう!!

生命機能研究科概要

「生命」は子供が自然に触れて感じる純粋な不思議と驚きに満ちた世界。
私達がめざす生命機能研究科はその「生命」がシステムとして実現するあらゆる機能について、その原理と機構を解明する科学です。

当研究科は、生命科学の最先端を切り開くリーダーの育成を目指す研究機関です。近年、生命科学の分野にはゲノム情報の解読、ゲノム編集など大きな技術革新が相次ぎ、医薬・農業・材料工学などへ、従来では予想できない形での応用の可能性が広がり、またその一方で、生命の根源に迫る問いのいくつかが解決されようとしています。研究手法も高度化し、これまでの、遺伝学、生化学が主体のいわゆる「生物学」から光工学、情報工学、ロボット、AI等の他分野の先端技術を利用する複合的な分野へと変化しています。このような生命科学の新時代に対応するため、本研究科では、幅広い分野の教授陣を揃え、医学、工学、理学を融合した環境で5年一貫性の教育を行い、想像力に優れ、自分の研究で世界を切り開いていける、新時代のリーダーとなるべき人材を育てます。

多彩な視点や専門を持った人々の「これおもろいな!」という発想を集めて、「生命」の探求と可能性の追求を。
心から「おもろい!」と思える研究が、あなたを待っています。

PAGETOP