顕微鏡の歴史

さて,このセクションでは光学顕微鏡の歴史についてお話ししましょう.
歴史と言っても,きちんとした歴史ではなく,日本での現状についても.

さて,皆さんは顕微鏡の原理,種類についてどの程度の知識があるでしょう?
顕微鏡を専門とした研究者以外ではほとんどが,ものを拡大するもの,程度の知識だと思います.
それはなぜか?
現在の,高校,大学の授業ではほとんど教えていないからです.
高校では,光の知識,ホイヘンス云々,などで終わっています.
そこから,理科系の大学に行っても,顕微鏡のことについては教えてくれません.
物理学科,などに行けば,”光学”,もしくは"物理光学”などがありますが,光についての授業であって,顕微鏡の授業ではありません.

では,顕微鏡というのはあまり知識を伝授するには適していない分野なのでしょうか?
 とんでもない!
そこには,400年に及ぶ人類の英知が刻まれているのです.
たゆまない先人たちの研究により,単なる光がさまざまな我々が見ることのできなかったものを見せてくれるのです.
しかも,成熟して,もう発達はないだろう,と思っていた顕微鏡の世界が,蛍光,という強力なツールを得て,さらに飛躍して行こうとしています.
この豊富な経験,知識を我々が理解し,後輩に伝えていかない手はありません.

では,顕微鏡を理解する上で,適した教科書はあるのでしょうか?
残念ながらほとんどありません.
私が愛用している本は,
 八鹿寛二 生物顕微鏡の基礎 培風館 1973年
ですが,もう絶版となっていて,購入はできません.
大学などの図書館においてあると思いますので,ぜひ読んでみてください.
このHPではある意味,この本をベースに,顕微鏡の原理や種類を簡単に説明していきたいと思います.
これ以外にも,Webを検索するといろいろ出てきますので,皆さんも探してみてください.
とりあえず,ピックアップしておきます.

オリンパス
ニコン
ナノフォトン
光学顕微鏡・位相差顕微鏡の使い方ガイド 

光の鉛筆
羊土社 改訂 顕微鏡の使い方ノート

まずは,光の性質から.

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