生命機能研究科を卒業して、早10年。ずいぶん遠い昔になってしまいましたが、活気溢れる研究科の熱い空気は、今でも鮮明に覚えています。異分野のラボが集まり、ユニークなアイディアや研究成果が産み出されていく現場を目の当たりにして、すっかり研究の世界に引き込まれていきました。私は、ただ好きな研究を続けたいという思いだけで、あまり明確なキャリアビジョンを持っていませんでした。
振り返って思うことは、その時々、自分に与えられたチャンス（大小かかわらず研究発表・交流の機会）に120％の力で取り組んできた結果、自然と道が開けてきたということです。現在は、小さいながらもアメリカで研究室を主宰し、若い仲間と研究の苦楽を日々共にしています。皆さんも、多様な国際・学際交流の機会を最大限に生かし、それぞれの道を切り拓いてください。