CNR/プロトカドヘリンファミリーは多様化分子群である

 

細胞間相互作用に関わる細胞膜分子群

神経回路網形成、ミエリン形成、シナプス形成に、細胞間相互作用が関与することが示唆されている。細胞膜裏打ちに存在するFynは、神経回路形成、シナプス機能制御、脳機能制御に重要な役割を果たしていることが明らかとなっている
Yagi et al., Nature 1993; Miyakawa et al., Science 1998)。

 

 

CNR/プロトカドヘリン遺伝子クラスター
CNR/プロトカドヘリンファミリーは、ゲノムにおいて遺伝子クラスターを構成する多様化膜蛋白質である。
免疫系の多様化膜分子群と類似した多様化したエクソンから構成される可変領域と共通に使われる定常領域からなる
Kohmura et al., Neuron 1998; Wu et al., Cell 1999; Yagi & Takeichi, Gene Dev 2001など)。




脊椎動物種のCNR/プロトカドヘリンのゲノム構造
CNR/プロトカドヘリンファミリーは、脊椎動物において突然現れた
遺伝子クラスターであり、動物の種に特徴的な配列が進化する
協調進化が認められている

Tada et al., Gene 2004; Taguchi et al., Mol Biol Evol 2005など)