-Inf,が出てきたら

X,Yの配列からXYグラフを作成する場合には,

というプログラムを作ればできあがります.フロントパネルは,

となっています.

問題は,

 片対数で表示したい (=ln Y で表示したい)

場合に,不都合なことが現れます.具体的には,

と,ln(0)が計算不能となり,"-Inf",という表示となります.
これでもグラフは作成できます(その場合は0を示すようです),が,”近似曲線”などを行おうとすると,エラーが発生します.

何とか,"-Inf",を削除できないかと思ったところ,意外な事実がわかりました.それは,

 -Inf も数字として認識する

と言うものです.つまり,
 -Inf と言う値の場合,その配列を削除する
  or
 -Inf 以外の配列だけをピックアップする

という方法が使えます.

今回は後者の手法を用いてみましょう.
この場合には,ケースストラクチャ,シフトレジスタ,を使います.

具体的なプログラムは,

となります.-Inf,をあたかも数値のように扱っていますね.
注意すべき点は,Xの配列も同様の処理をしていることです.
Yだけだと配列の数が変わってしまいます.
また,ケースストラクチャの,false,は直結しています.

結果が以下の通りです.

このように,Yの配列の条件により,X,Yの配列を修正していることがわかります.

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