等電点電気泳動においてゲルのイオンが泳動中に移動しない理由

等電点電気泳動においては,ゲルにpHの勾配を作る必要があるわけですが,pHの勾配は水素イオン濃度の勾配となるわけです.
となると,泳動中に水素イオン自体が移動してしまわないか?という質問を受けました.

恥ずかしながら,私は等電点電気泳動を行ったことがないので,ネットで調べてみると,ありました.

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 ライフサイエンス統括本部

札幌医大病態情報分野

説明や絵をコピペするわけにはいかないので,上記のサイトを見ていただければと思いますが,簡単に説明すると,

・キャリアアンフォライトを用いたpH勾配
これは,ポリアクリルアミドゲルにさまざまな等電点を持つキャリア アンフォライト(両性担体)混合物を加え電圧をかける,わけですが,あまり安定していないようです.(札幌医大パワポより)

・固定化pH勾配(IPG法: Immobilized pH gradient)
ポリアクリルアミドゲル自体にpH勾配をになる物質を共有結合させる,と言うことになり,一般的に使われているもののようです.

つまり,
 pH勾配をになう担体を動かなくする
と考えれば,と思います(すいません,不十分で...)