おもろい研究!君ならできる、ここでできる|新しい生物学・生命科学を拓く大学院|大阪大学大学院生命機能研究科

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「Publishing in High Impact Journals」
Tim Spencer, Ph.D. (the Deputy Editor of JCB)

実施報告を追加しました。

Date/Time

May 1, 2018 (Tue), 15:30-16:30

Place

2F Seminar room, BioSystems Building

Speaker

Tim Spencer, Ph.D. (the Deputy Editor of JCB)

Title

Publishing in High Impact Journals

Abstract

Published papers are often seen as the primary currency of academic science. A single such paper can be the result of several years of work by numerous individuals. And yet, it is still unclear to many academic researchers what happens to their paper once they submit it and what the editors of any given journal are looking for. Dr. Tim Spencer, the Deputy Editor of the Journal of Cell Biology, presents an overview of the publishing process from submission to publication which sheds light on the sometimes mysterious process of manuscript submission and editorial/peer review. Dr. Spencer has previously served as a Senior editor of the journal Nature Neuroscience and will also comment on the similarities and differences in the publishing process utilized by JCB and those of other well-known publishers such as Springer Nature, Science, and Cell Press.

Contact

FBS Planning Office
Tel: 06-6879-4645
E-mail: fbs-kikaku@fbs.osaka-u.ac.jp


http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/seminar/seminar/docs/fbs-seminar-20180501.pdf

実施報告

平成30年5月1日(火)、JCB (Journal of Cell Biology) 副編集長のTim Spencer氏より、上記タイトルのセミナーが開催されました。論文投稿に際し、編集側視点から研究者が知っておくべきTipsなどがシンプルにまとめられていました。

どのジャーナルに投稿するにせよ、誰に向けてなのか、内容の理解が得られるようなアプローチがとれているか等を心に留めて、といった話からスタートしました。演者所属のJCBでは現在投稿総数の67%がエディター審査に至る前段階で弾かれてしまうそうです。まずはレフェリー(3名)のレビューに回してもらえる33%に入るにはどういった要素が必要なのか、について具体的メッセージが続きました。複雑な専門用語を羅列するのではなくシンプルで直接的な説明を専門外の人にでも判るように意識して構成するように、といったアドバイスや、さらに判りやすくするためには分野外の研究者に原稿を読んでもらいフィードバックを得るとよい等の指南もありました。

また研究の結果を伝える際には、淡々と記載するのではなく、ストーリーがスムーズに理解できるように、なにが課題なのか、どうして面白いのかといった流れがつながるようにとのアドバイスもありました。細かい点においても、例えば原稿にはページ数を明記、図には番号記載を忘れないこと、図解の説明文も明解に、と読み手側に親切なスタンスこそが理解を助けるものになることを繰り返し述べられていました。

...

さらに、これまで印象に残ったカバーレターの好例、悪例(?)を基にユーモアも交えてアピールのあり方についての考察は興味深いものでした。

最後に、最近の生命科学系のジャーナルの事情や新しくこの5月から出版される雑誌についての話にも及びました。市場のニーズに基づき、オープンアクセス、コミュニティ主導型のタイプの一つとしてのEMBOpress、 Rockefeller University Press, Cold Spring Harbor Laboratory Press共同で、非営利組織としてLife Science Allianceが新しく創出されているとのこと。

研究者側から見落としがちな視点や具体的なアドバイス、最近の出版業界の動向に渡るまで、生命科学系の論文投稿にまつわるあれこれを盛りだくさんに聞ける貴重な機会でした。 研究科セミナーとして機会を与えて下さった吉森教授に感謝いたします。

(企画室 岡本)