おもろい研究!君ならできる、ここでできる|新しい生物学・生命科学を拓く大学院|大阪大学大学院生命機能研究科

English

生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム)89

講演者 北島智也(RIKEN CDB チ−ムリ−ダ−)
演題 「マウス卵母細胞の減数分裂における染色体分配」
講演者 Peter Carlton(ピ−タ−・カ−ルトン)(京都大学 iCeMS グループリーダー)
演題 "Investigating chromosome structure with superresolution microscopy" - Kewl imaging with high-end tech! -
日時 2013年6月28日(金)15時00分〜17時00分
場所 生命機能研究科ナノバイオロジー棟3階セミナー室
世話人 世話人:濱崎万穂(生命機能研究科 助教)
TEL:06-6879-3585
e-mail:hamasaki@fbs.osaka-u.ac.jp












※クリックで写真拡大

実施報告

 第89回生命機能研究科研究研究交流会では、北島智也先生とPeter Carlton先生をお招きして講演していただきました。

 初めに理研CDB チームリーダーである北島先生に『マウス卵母細胞の減数分裂における染色体分配』という演題で講演していただきました。北島先生は大学院在籍中に動原体タンパク質であるシュゴシン(守護神)を発見され、その後もトップジャーナルに論文を出し続けている方です。
 本講演では卵母細胞での第一減数分裂における染色体の動きを中心にお話頂きました。北島先生は中心体が存在しない卵母細胞では分裂の際に各染色体が一度ベルト状に配置され、その後、いくつかの染色体がベルトの内側に入ることにより、中期盤が形成されることを発見されました。他の体細胞では見られないこの卵母細胞の染色体特有の動きを、3Dライブイメージングを用いた観察結果などを交えてお話し頂きました。
 また、後半では母体の老化につれ、卵母細胞で誤った染色体分配が起りやすくなる現象に対する仮説として、染色体同士を接着させるコヒーシンの数が加齢とともに減少し、その結果、染色体同士の接着が弱まり、分裂後期以前の段階で染色体が分裂してしまい、誤分配が起るという大変興味深い仮説を提唱されました。

 次に京都大学 iCeMS グループリーダーのPeter Carlton先生に『Investigating chromosome structure with superresolution microscopy - Kewl imaging with high-end tech! -』という題目でご講演して頂きました。
 Carlton先生はも北島先生と同じく、減数分裂の研究をされています。講演では、線虫を用いて減数分裂での染色体の誤対合に関する因子としてpph-4.1を同定され、超解像顕微鏡を用いた染色体のイメージング解析からpph-4.1は相同組換え中に生じるDNAの2本鎖切断に必要であること紹介していただきました。
 また、研究の話だけでなく、超改造顕微鏡の原理やメリットなど技術面についても大変分かりやすく説明していただき、とても有意義なセミナーでした。

セミナー、意見交換会ともに、様々な分野の研究室から多くの聴衆の参加がありました。講演後には、多彩な質疑と討論が繰り広げられ、意見交換会にも、そのまま多くの人が足を運び、演者の先生方と交流することで、さらに親睦を深めることができました。


一覧へ戻る