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生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム)

第98回生命機能研究科研究交流会2014年6月18日(水)16時~18時
特別講演:中川和道(神戸大学 大学院人間発達環境学研究科・教授)/古谷祐詞(分子科学研究所 ・准教授)

講演者 古谷祐詞(分子科学研究所 ・准教授)
講演タイトル 「赤外分光法による膜タンパク質の動作機構研究」
講演者 中川和道(神戸大学 大学院人間発達環境学研究科・教授)
講演タイトル 「生体分子の放射光分光と化学進化」
日時 2014年6月18日(水)16時00分〜18時00分
場所 生命機能研究科 ナノバイオロジー棟 3階セミナー室
世話人 世話人:木村真一(生命機能研究科 教授)
TEL:06-6879-4600
e-mail:kimura@fbs.osaka-u.ac.jp












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98回目の生命機能研究科研究交流会は,光物性研究室(木村研)の主催で,赤外線から真空紫外・軟X線の広い波長範囲を光を使った特徴的な生命科学の研究を推進しておられるお二人にご講演をいただきました。当日は,40名以上の参加者がありました。

最初に,自然科学研究機構・分子科学研究所・生命・錯体分子科学研究領域・准教授の古谷祐詞先生に「赤外分光法による膜タンパク質の動作機構研究」というタイトルで,ご自身のこれまでの研究の流れで得られた成果に関してご講演を頂きました。細胞膜にはイオンチャネル,イオンポンプ,受容体などの様々な膜タンパク質が存在しており,細胞内外における物質や情報のやり取りに活躍していますが,これらの動作機構について,分子の微細な構造変化を捉えることが可能な赤外分光法を活用した研究例について紹介していただきました。

次に,神戸大学・大学院人間発達環境学研究科・教授の中川和道先生に「生体分子の放射光分光と化学進化」というタイトルで,シンクロトロン光を用いた真空紫外・軟X線分光による生体分子の分光研究についてご講演を頂きました。アミノ酸やDNA塩基などの生体分子の光吸収強度の主要部分は真空紫外域にあり,その分光特性の研究にはシンクロトロン光の活用がきわめて有用です。講演では,3-250eVの広域吸収スペクトル,軟X線内殻吸収スペクトルと自然円二色性,SR照射による化学進化実験に関して,先生がこれまで進めてこられた研究の成果についてご紹介していただきました。最後に,今後の開発すべき技術として,キラリティが起源の病気を解明する手がかりとなる,分子1つ1つを分別した軟X線円偏光顕微鏡についての構想をご紹介されました。

その後に恒例の情報交換会では,講師の先生方に大学院生が積極的に質問する姿が見られ,大変有益な研究交流会だったと思います。

生体ダイナミクス講座
光物性研究室 
教授 木村 真一


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