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生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム)31

講演者 上村 匡 教授 (京都大学大学院生命科学研究科・多細胞体構築学講座・細胞認識学分野)
演題 「Shaping cells in developmental contexts     ~オルガネラダイナミクスと樹状突起形成~」
講演者 中村 邦明 (微生物病研究所・細胞機能分野)
演題 「線虫初期胚におけるSrcシグナルとWntシグナル経路による細胞極性形成機構」
日時 2007年 7月11日(水) 午後4~6時
場所 大阪大学生命機能研究科ナノバイオロジー棟・3階セミナー室
世話人 目加田 英輔
Tel: 06-6879-8287
email: emekada@biken.osaka-u.残りを追加












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実施報告

 第31回生命機能研究科研究交流会では、京都大学大学院生命科学研究科多細胞体構築学講座の上村匡教授をお招きし、「Shaping cells in developmental contexts ~オルガネラダイナミクスと樹状突起形成~」というタイトルで特別講演を行なって頂きました。特別講演に先立ち、微生物病研究所細胞機能分野(目加田研究室)の中村邦明特任研究員が「線虫初期胚におけるSrcとWntシグナルによる細胞極性形成機構」というタイトルで講演を行ないました。温度感受性変異株を用いた多細胞体構築構築のメカニズムを明らかにする取り組みが紹介されました。
 続いて、上村匡教授がショウジョウバエの神経細胞の樹状突起のパターン形成について御講演されました。ニューロンはクラス毎に特徴的な樹状突起パターンを形作り、そのパターンの多様性は、神経系が様々な情報を受容し処理するために不可欠であると考えられています。上村先生のグループは、ショウジョウバエの生体内において単一細胞の解像度で樹状突起を可視化できる系を樹立し、このモデル系を用いてクラス毎に特徴のあるパターンを規定する分子基盤の解析を精力的に行なっておられます。講演では、knotやCut等の転写調節因子群によるクラス選択的な突起パターンの調節機構が存在すること、ショウジョウバエの遺伝学を駆使した変異株解析により、エンドサイトーシスに関与するrab5や微小管のモーター分子群が突起パターン形成に異常を引き起こすこと、さらにミトコンドリアに存在する分子の異常がニューロンのクラス特異的にパターン形成およびその維持に重篤な影響をおよぼすこと等、最新の結果を紹介して頂きました。講演後は多くの質問やコメントが寄せられ、活発な議論が展開されました。懇親会でも、和やかな雰囲気の中引き続き意見交換が行われ、有意義な交流会となりました。


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