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生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム)14

講演者 藤吉 好則 教授 (京都大学大学院理学研究科・生物物理学教室)
演題 「チャネルを中心とした構造生理学研究」
講演者 今田 勝巳 (生命機能研究科ナノ生体科学講座・プロトニックナノマシン研究室)
演題 「X線と電子線で解き明かす、細菌べん毛軸の作動機構」
日時 2005年 10月12日(水) 午後5~7時
場所 大阪大学生命機能研究科ナノバイオロジー棟・3階セミナー室
世話人 難波 啓一












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実施報告

 第14回の研究交流会では特別講演で京都大学大学院の藤吉好則教授にお願いし、「チャネルを中心とした構造生理学」という題目でご講演いただいた。藤吉教授は細胞の情報伝達機構に関連した膜蛋白質の構造と機能について研究されている。講演ではアセチルコリンレセプターやアクアポリン、ナトリウムイオンチャネルなどの膜蛋白質についての情報伝達機構について、得られた三次元構造を用いて、研究の意味・重要性、分子レベルでのメカニズムをわかりやすく解説された。また講演ではご自身が長年携わってこられた電子顕微鏡の開発、そしてそれにより初めて明らかになった成果についても触れられ、研究目標を達成する上での手法の改良の重要性も感じられる興味深いお話を伺うことができた。 
 藤吉教授の講演後、難波研究室の今田勝巳助教授が「X線と電子線で解き明かす、細菌べん毛軸の作動機構」の講演をされた。X線や電子線を用いた「べん毛繊維」と、分子モーターからべん毛繊維に駆動力を伝える、「フック」と呼ばれる部位の構造解析について、これまでの研究成果を発表された。べん毛繊維のらせんが逆巻きになる形態変換やフックのユニバーサルジョイント構造を、X線や電子線によって得られた原子モデルやコンピューターによるシミュレーション結果などを用いて解説された。 
 講演は時間の制約もあり急ぐ部分もあったが、原子モデルを用いたアニメーションや、電子顕微鏡による無機化合物の分子構造を撮影したものなどが盛り込まれ、充実したものであった。また、お二人の人柄もあり大変ユニークで有意義なものとなった。 講演後は、生命機能ナノバイオロジー棟1階のロビーで懇親会を行い、出席者との交流を深められた。


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