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生命機能研究科研究交流会(FBSコロキウム)

第152回生命機能研究科研究交流会2017年1月11日(水)16時00分~16時45分
講演:原田 慈久(東京大学物性研究所 准教授)

講演者 原田 慈久(東京大学物性研究所 准教授)
講演タイトル 「物質科学・生命科学のシナジー「電子状態生命科学」 への取り組み」
日時 2017年1月11日(水)16時00分〜16時45分
場所 生命機能研究科 生命システム棟2階セミナー室&ラウンジ
世話人 世話人:木村真一(生命機能研究科 光物性研究室・教授)
Tel :06-6879-4600
E-mail:kimura@fbs.osaka-u.ac.jp












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【講演案内】

演者:原田 慈久 (東京大学物性研究所 准教授

所属: 東京大学物性研究所    

演題:「物質科学・生命科学のシナジー「電子状態生命科学」 への取り組み」    

要旨:高輝度放射光を用いたX線分光の最近の進展は、物質が機能発現する過程を追いながら分光する「その場電子状態解析」技術を急速に高め、特に産業への応用を加速しています。我々は、構造生命科学と「その場電子状態解析」技術を融合し、生命現象を電子状態レベルで理解する「電子状態生命科学」とも呼ぶべき学問分野を創成することを目指した活動を行っています。本講演では、その場電子状態解析技術の一端を適用例とともに紹介し、「電子状態生命科学」で期待される今後の展開について議論します。


世話人:木村真一(生命機能研究科 光物性研究室・教授)
Tel :06-6879-4600
E-mail:kimura@fbs.osaka-u.ac.jp

【実施報告】

 原田慈久氏(東京大学物性研究所・准教授)を講師にお招きし、高輝度放射光を用いたX線分光によって分子の電子状態を解明しようとする研究についてお話しいただいた。生体中においては、分子の電子状態やその揺らぎが反応や機能発現に重要な役割を果たしている。紫外線とX線の中間のエネルギーをもつ軟X線と呼ばれる光を用いた発光分光法によりどのような情報が得られるのか、また、溶液や大気圧下の試料を解析する新しい測定装置なども紹介された。話題の一つであった水のミクロな構造に関する研究では、水分子が水素結合によって集まった領域とばらばらの領域の二つの状態が混在していることやそれらのダイナミクスを探る興味深い研究が紹介された。さらに、生命科学の研究においてどのような生体分子の電子状態に関する情報が必要とされるのか、質疑応答や意見交換会で活発な議論が行われた。

渡辺純二(生命機能研究科 光物性研究室・准教授)


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