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赤芽球から排出された核のフォスファチヂルセリンに依存した貪食

論文誌情報 Nature 437, 754-8 (2005)
著者 Yoshida H, Kawane K, Koike M, Mori Y, Uchiyama Y, Nagata S.
論文タイトル 赤芽球から排出された核のフォスファチヂルセリンに依存した貪食
PubMed 16193055

図1:核を排出しつつある網状赤血球と排出された核の表面へのフォスファチヂルセリン...

要旨

ヒトの身体では毎日、2 x 1011個の赤血球が産生されるが、この細胞には核はない。核は赤血球分化の最終段階でその前駆細胞から排出され、マクロファージによって貪食,処理される。この貪食過程が破綻すれば抗核抗体の産生などを通して,自己免疫疾患をおこすであろう。今回 私達はマクロファージによって核が貪食されるのは核と網状赤血球(reticulocyte)の結合が切断された後におこることを見いだした。さらに、アポトーシス細胞が“eat me”シグナルとして用いているフォスファチヂルセリンが赤芽球から排出された核の貪食のシグナルとしても用いられていることを明らかにした。

図1:核を排出しつつある網状赤血球と排出された核の表面へのフォスファチヂルセリンの露出

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