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眼球内の水晶体(レンズ)の透明さを維持する分子機構の解明

論文誌情報 Nature 424, 1071-1074 (2003)
著者 Nishimoto, S., Kawane, K., Watanabe-Fukunaga, R., Fukuyama, H., Ohsawa, Y., Uchiyama, Y., Hashida, N., Ohguro, N., Tano, Y., Morimoto, T., Fukuda, Y., and Nagata, S.
論文タイトル Nuclear cataract caused by a lack of DNA degradation in the mouse eye lens.
PubMed 1294497

要旨

目のレンズには核、ミトコンドリアなどは存在しない。私達はレンズの核を分 解する酵素 (DLAD) を見つけた。この酵素の遺伝子を欠損したマウスではレンズにDNAが残り、視力が著 しく低下していた。このことは細胞内器官を除去することがレンズを透明にするため 必須であることを示している。

nagata03-200.jpg図1.DLAD遺伝子欠損マウスから調製したレンズ切片をDNAを染色する試薬DAPI (青色)、ミトコンドリアに存在するATP合成酵素に対する抗体(赤色)で染色した。 レンズの中心部では(OFZ, organelle-free zone)ではミトコンドリアは存在しないが、DNAは残存している。