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マウス胚で前後軸が形成される仕組み

論文誌情報 Nature 428, 387-392 (2004)
著者 Yamamoto M, Saijoh Y, Perea-Gomez A, Shawlot W, Behringer RR, Ang SL, Hamada H and Meno C.
論文タイトル Nodal antagonists regulate formation of the anteroposterior axis of the mouse embryo.
PubMed 15004567
研究室HP

要旨

マウス胚の前後は、遠位臓側内胚葉 (DVE) と呼ばれる少数の細胞が将来の胚前方へ移動することで形成されます。分泌因子Lefty1, CerlはDVEの移動開始前に将来の胚前方へ傾いて現れ、両因子が増殖因子Nodalを非対称に抑制することでDVEが移動することが明らかになりました。

  

fig2ab-large.jpg (a) Lefty1, Cerl発現の非対称性が遠位臓側内胚葉 (DVE) の移動の方向性を決定することを示す実験。受精後5.2日目のマウス胚を取り出し、臓側内胚葉へ各遺伝子を非対称に導入(緑色)した後、DiIでDVEを標識する(赤色)。24時間の全胚培養を行い、遺伝子導入の部位とDVEの移動方向を評価する。対照実験では、強制発現部位とDVEの移動に相関は見られなかったが (b) 、Lefty1やCerlを発現させた場合、強制発現部位の方向にDVEが移動した (c) 。