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G蛋白質共役型受容体キナ-ゼ7による錐体視物質の非常に強力なリン酸化

論文誌情報 Proc Natl Acad Sci USA 102 9329-9334 (2005)
著者 Tachibanaki, S, Arinobu, D, Shimauchi-Matsukawa, Y, Tsushima, S. and Kawamura, S.
論文タイトル Highly effective phosphorylation by G protein-coupled receptor kinase 7 of light-activated visual pigment in cones.
PubMed 15958532
研究室HP 細胞内情報伝達研究室〈橘木准教授〉

図1 : 桿体と錐体のリン酸化の時間経過。遅い時間範囲での測定(A)と、早い時間...

要旨

光を検出するのは網膜に存在する視細胞である。視細胞には、明るい時に働く錐体と暗い時に働く桿体とがある。ものの見え方は明るい時と暗い時とでは違っている。明るい時は錐体の性質に基づいた見え方がする。錐体に特徴的な性質の一つに光の ON/OFF に良く追随できることが挙げられる。それは、錐体では、光検出分子である視物質のリン酸化が非常に強力で素早いことに一つの理由があることを示した。また、この性質により、錐体の示す他の多くの性質を、つまり、明るい時のものの見え方をうまく説明することが出来た。

kawamura.jpg図1 : 桿体と錐体のリン酸化の時間経過。遅い時間範囲での測定(A)と、早い時間範囲(B)での測定。挿入図:リン酸化の測定と同じ条件での錐体の光応答の記録(4つの細胞からの記録)。