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キネシンはエントロピーの力で一方向に動く

論文誌情報 Nat Chem Biol 1, 346-351 (2005)
著者 Taniguchi, Y., Nishiyama, M., Ishii, Y. and Yanagida, T.
論文タイトル キネシンはエントロピーの力で一方向に動く
PubMed 16408074
研究室HP

図1:微小管の上をキネシンが進む様子。 キネシンの運動は一見安定しているように見...

要旨

生体ナノモーターが一方向に動く仕組みを解明

~発熱少なくナノテク応用も~
近年コンピューターなどの人工機械の微細化が進む中、問題となりつつあるのが発熱とそれに伴うノイズである。 我々は、キネシンという生体内で働くたんぱく質が、人工機械にとっては邪魔者の熱ノイズを逆に利用して一方向に動く仕組みを明らかにした。 たんぱく質のナノテクノロジーへの応用により、熱ノイズの中でも確実に動作する微小な分子機械が生まれるかもしれない。

図1:微小管の上をキネシンが進む様子。

yanagida05-2L.jpg キネシンの運動は一見安定しているように見えるが、ナノメートルの精度で観察すると、 実は熱ノイズの効果で前後にふらふら迷いながら運動していることがわかる。