GCOE外国人研究者等セミナー

三上 智之(細胞ネットワーク講座 形態形成研究室(近藤寿人研))

演題 Decoding and Manipulating Genome Regulation by Sox, Pax and Oct Transcription Factors
演者 Dr. Ralf Jauch
(Genome Institute of Singapore, Research Scientist)
日時

2012年 2月3日 午後1時30分~3時00分

場所 アネックス棟2階セミナー室






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報告

演題: Decording and Manupulating Genome

 regulation by Sox, PAX, Pou Transcription factors.

演者:Dr. Ralf JauchGenome Institute of Singapore, Research Scientist

日時:2012 23日 午後130分~300

場所:アネックス棟2階セミナー室

 

 

 今回のセミナーはGenome Instute of Singapore からRalf Jauch 氏をお招きし講演していただいた。

 

 転写因子Sox POUPAX因子群といった他の様々な因子と複合体を構成し転写制御を行っている。SOX因子群に属するSOX2.SOX17はほぼ同じDNA結合ドメインを持ち単独では似たような配列に結合する。しかし、この二つの因子はPOU因子の一つであるOct3/4と相互作用し複合体を形成することで異なる配列を認識する。Ralf氏は種々の分子生物学的な解析およびin silicoのモデルから、Sox2-Oct3/4Sox17-Oct3/4の二つの複合体の結合配列の傾向、Sox-Oct間の相互作用を解析し、これらの結合認識の違いの原因となるアミノ酸残基を予想した。Sox2に存在するこのアミノ酸残基をSox17のものに置換し、これをES細胞に過剰発現させたところ、本来SOX17により誘導されるはずの内胚葉に分化した。逆にSox17にあるSox17-Oct相互作用部位をSox2の相互作用部位に置換し、体細胞に過剰発現させたところiPSへの誘導を促進することができた。これらのことから二つのSox-Pou転写因子複合体の制御の違いがアミノ酸残基のわずかな差異により引き起こされることが解明された。

 


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