GCOE外国人研究者等セミナー

池崎圭吾(ナノ生体科学講座 ソフトバイオシステム研究室(柳田研究室))

演題 Regulation of the cell's dynamic city plan and the myosin family of molecular motors
演者 Prof. James A. Spudich
(Department of Biochemistry Stanford University School of Medicine)
日時

2009年 7月27日(月) 13:00-15:00

場所 吹田キャンパス ナノバイオロジー棟 3階セミナー室






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報告

すべての細胞は細胞骨格により高度に組織化されている。さまざまな物質がモータータンパク質によって、このレールの上を制御されながら運搬されている。
アクチンフィラメント(細胞骨格)とミオシン(モータータンパク質)は、このような物質輸送を行う代用的な因子であり、盛んに研究されてきている。
今回のセミナーでは、Prof. Spudichの研究室のこれまでの成果をもとに、モータータンパク質の研究の歴史を紹介していただいた。
セミナーの後半ではミオシン5における最近の研究の成果をいくつか紹介して頂いた。
金コロイドをプローブに用いた暗視野顕微鏡での高速イメージングにより、ミオシン5にサブステップがあることがわかった。このサブステップの間にミオシン5は熱揺らぎを利用してブラウニアンサーチを行い次の結合サイトを見つけている。また、SHREC法を用いた計測からミオシン5がHand-Over-Handでステップしていることが明確に示された。
彼の研究室では、このミオシン5でのSHREC計測を応用してステップとATP加水分解のカップリングを明らかにするための実験を進めている。今後の成果がモータータンパク質のメカニズムの理解のための大きな前進になると期待される。

また、セミナーの前後には当研究室の若手研究員や学生と研究に関して討論をしていただいた。討論はとても白熱し、当初の予定よりもだいぶ時間をかけて頂いた。また、夕食会の席でも学生たちが入れ替わり立ち代り自身の研究について説明し、大御所の意見を求めていた。



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