GCOE外国人研究者等セミナー

平野 泰弘 (細胞ネットワーク講座 細胞核ダイナミクス研究室(平岡研究室))

演題 OMX, a Facile Optical Microscope Platform for the Future: Some Representative Results
演者 Prof. John W. Sedat
(Dept. of Biochemistry and Biophysics,University of California)
日時

2009年 4月23日(木) 16:30-18:00

場所 吹田キャンパス ナノバイオロジー棟 3階セミナー室






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報告

光学顕微鏡技術の発展は、様々な生命現象を詳細に"見る"ことを可能にした。特に、GFPなどの蛍光タンパク質の遺伝工学的応用法の確立を経て、研究者は自分の見たい生命現象のみを、生きた細胞内で観察できるようになった。
 本セミナーの演者であるSedat博士は、平岡教授と共に長年live cell imaging法の開発に携わってこられた。通常の光学顕微鏡を用いて撮影した像は、光の波動性から、点像分布関数(Point-Spread Function; PSF)に規定されるボケ情報を含んでしまう(コンボリューション)。Sedat博士は演算によりこのボケを取り除く(デコンボリューション)ことで、ボケのない鮮明な像を習得する方法を開発、live cell imagingに応用している。
セミナーでは、デコンボリューションに加え、1)structured illuminationという縞照明によるモアレ効果を用いて、光の空間分解能を超える高解像度を実現する方法や、2)denoising algorithmにより、画像取得で起こるノイズを取り除くことで、弱い励起条件でもS/N比のよい画像を習得する方法などが紹介された。これらの方法は、光を照射することで生じる細胞へのダメージを軽減することで長時間の細胞観察を可能にし、かつ、空間分解能・時間分解能の高い像を習得する方法として今後の発展が期待された。



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