教育計画

教育実施計画

医学・生命科学と理工学系の最先端技術や理論との融合により、新たな研究分野を創成していく現場で、そして国際的な研究環境のもとで教育を実行する。多岐にわたる融合型共同研究を実施し、新しい、世界を先導する研究を推進する。そして、その研究推進の現場で大学院教育を実施し、両者の発想と手法を自由に駆使する新しいスタイルを持ち、世界的に一流の水準を持つ研究者を育成する。このことを実現するために、いわゆる生命系以外の学術分野で学部教育を受けた学生を広く受け入れるとともに、次の教育体制をとり、新しい教育方法を導入する。

教育体制(生命機能研究科)

1)研究分野の障壁を取り払い、一丸でおこなう教育

本拠点の学際的な研究教育の対象は、分子から個体に至るまで、生命機能の成立についてのすべての階層が網羅されている。これらの生命を構成する各々の階層を動的なシステムとして解明するための方法は、一般性があり生命の諸階層を縦断するものである。このことから、本研究拠点の活動においては、様々な階層の現象と多彩な計測技術・理論とが互いに深くかかわりながら全体として一体として融合している。従って、学術的な観点から、研究科全体で1専攻の体制をとっている。本拠点が目指す学問領域は急速に発展を遂げつつある分野であり、その展開に応じて柔軟に教育・研究態勢を組みかえる必要がある。そのためにも障壁のない1専攻の体制を最善のものとして活用する。本研究教育拠点(生命機能研究科)全体として勢力を結集し、さまざまな特性を持った学生に対応できるカリキュラムを用意して、個々の学生の教育にあたるよう、柔軟な研究指導体制を実現する。

2) 5年一貫制教育

本研究教育拠点においては、研究分野の最先端において大学院教育を行い、次世代を担う国際的なレベルの最先端研究者を育成するとともに、企業研究においても新分野を開拓していく人材を育成する。そのため本研究科では多様な学部の出身者を受け入れて教育をおこなう。そのような教育の特徴と目的を実現するには、十分な教育期間が必要であり、5年一貫制の博士過程が最適である。同時に、一貫制の教育過程の利点を生かして、個々の学生の特質に応じて弾力に富んだ教育を実施する。1学年の学生定員は55人であり、一丸となっておこなう教育によってそれを実現する。秀でた能力のある学生には積極的に早期に学位を授与する。これによって個人の能力に応じた柔軟な教育体制が確保でき、最先端の研究者あるいは先導的な企業人としての能力を、若い時代から十分に発揮させるとともに、それを最大限に発展させる。

3)教育方法

  1. いわゆる生命系ではない学部教育を受けた学生(物理・化学・数学・情報など)を大学院に積極的に入学させる。
  2. 生命系の学部教育を受けてきた学生には、入学後集中的に生命化学の基礎教育をおこなう一方、生命系の学部教育を受けてきた学生には、生体ダイナミクスにかかわる、物理学・化学・数学・情報科学の基礎教育を実施する。
  3. 指導教官と、それとは専門分野を異にする副指導教官とによって多角的な研究指導をおこなう。
  4. 指導教官とは異なる専門分野での一定期間の研究経験を与える(科目名「プロジェクト研究」を必修科目として設ける)
  5. このようにして育成した新しいスタイルの研究者が、世界の最先端の研究を担う能力を持つとともに、企業や社会の需要にも対応できるよう、また、企業や社会に対して新しい人材への注目を喚起することをもめざして、積極的に企業や学外から客員教授・寄付講座教授を招き、大学院教育を担当してもらう。

4)教育の国際性

外国人客員教授を常におき、教育に積極的に参加してもらうとともに、多くのポストドクトラルフェローや大学院生を海外から招く。海外からの受験者のために、Graduate Record Examinations(Educational Testing Serviceが行う国際的な統一試験)を導入した。大学院生に、積極的に海外の学会での研究発表の機会を与える。世界的な最高水準の研究に裏付けられた国際的な教育環境のもとで、大学院生には豊かな国際感覚を身につけさせ、国内から参加したポストドクトラルフェローにはすでに国際舞台に立っていることの自覚を与える。